マインドフルネスの危険性。

大阪・天満橋マインドフルネス研究所では、マインドフルネスの瞑想や実践について書籍やネットの情報を元に自分勝手な解釈を持って自己流で取り組まず、経験豊富な指導者の元で段階を経て取り組むのが望ましいという立場を取っています。詳しくは→マインドフルネスの学び方

 

その理由は、間違った解釈で間違った実践に取り組んでしまうと取返しのつかない心身の不調を招く危険性があるからです。これはマインドフルネスの瞑想や実践だけでなく、その他の瞑想全般に言えることです。

 

数年前にマインドフルネスの実践や瞑想は、大手メディアなどでも紹介されたことによって、心理的なハードルが下がり実践する人が増えてきました。

 

それに伴いお金儲け優先の瞑想講座やセミナーが増えたり、瞑想セミナーや教室を入口に新規の信者を勧誘する新興宗教(マルチビジネスみたいなのも)も増えています。ネットやYouTubeでもよくわからない瞑想や、明らかに間違ったマインドフルネスの方法を紹介する配信も出てきました。

 

マインドフルネスの瞑想や実践は、正しく行えば私たちの心と身体に多くのメリットをもたらし人生がより豊かで幸福なものになるのですが、間違った取り組みは逆効果となります。

 

お金儲け優先のセミナーや信者を増やすための瞑想教室で、正しいマインドフルネスの実践や瞑想を学べるはずはありません。彼らの目的は自己(主催者)の利益です。その考え方自体がマインドフルネスの実践とは真逆なのです。

 

間違ったマインドフルネスの実践や瞑想(その他の瞑想も)に取り組んで「効果がなかった」「お金が無駄になった」というのはまだ幸運かもしれません。

 

効果がなかったとしてもそれは現状維持ですから害はありませんし、お金は一時的に失っても後からいくらでも稼ぎ取り戻す(相手からではなく)ことが可能です。しかし間違ったマインドフルネスの実践や瞑想によって生じた心身の不調や抱えている疾患の悪化は、人生レベルにおいて取返しがつかないことになる場合があります。

 

リスクを避けるためにも、自分勝手な解釈を持って自己流で取り組んではいけません。特に何らかの心身の疾患を持ってる人は絶対に自己流ではダメです。(主治医と相談しながら経験豊富な指導者の元で取り組むのが望ましい)

 

ここからは間違ったマインドフルネス瞑想に取り組んだ結果、どういう悪影響が具体的に起きたのか?について二つの例を紹介していきます。 

精神科に強制入院

ある20代前半の若者(男性)はYouTubeで配信されていたマインドフルネス瞑想に関する取り組み方の動画を見て、独自に実践しました。実践し始めてから(3週間ほどで)言動や行動が変化し、彼の家族や友人も恐怖や不安を覚えるようになりました。

 

そしてそれから数週間、同じ瞑想を続けた彼は幻覚が見えるようになります。幻覚のせいなのか、言動や行動がさらに過激になり家族や友人とまともなコミュニケーションを取ることも不可能になりました。

 

幻覚が原因なのかわかりませんがその後、商業施設で暴れている所を警察に保護されそのまま精神科に強制入院(重度の統合失調症と診断)させられました。

 

YouTubeで配信されているマインドフルネス瞑想の動画を見て、自己流で実践する前はどこにでもいる愛嬌のある普通の若者でした。それがわずか1,2か月で見た目も言動も行動も一変しました。(幸い現在、彼は自分を取り戻し後遺症もなく社会復帰しています。)

 

うつ病が悪化した。

うつ病を抱えていたある30代の女性は数年間、投薬を中心とした治療を受けていました。何年も毎日、薬を飲んでいるのにも関わらずうつ病の改善が見られないことから、投薬治療に疑問を持ちその他の治療法やうつ病の改善に良いと言われる方法をネットや本屋で探し始めます。

 

そんな時に本屋であるマインドフルネスに関する書籍(本の名前はここでは出さない)に出会います。マインドフルネスがうつ病の改善や予防に効果的と書かれており、以前から瞑想に興味があったこともあり、その本で紹介しているマインドフルネスの瞑想を自宅で取り組み始めました。

 

同時にネットやYouTubeで配信されている動画も参考にしたそうです。

 

取り組んでから初めの方は、睡眠が深くなったり心が落ち着いたりという効果があったそうですが、次第にネガティブな思考や感情が浮かびやすくなります。

 

浮かんできたネガティブな思考や感情を追い払おうとさらにマインドフルネス瞑想に取り組むのですが、ネガティブな思考や感情は強くなるばかりです。

 

その状態が1日中続くようになり、終いにはうつ病の症状が瞑想に取り組む前よりも悪化し家から出ることが出来なくなりました。

正しく取り組めば問題はない

ここで紹介した2つの事例は私が当人やその家族、友人から直接聞いた(相談された)事実です。(特定されないように内容は省力している)この他にも書籍やネット情報を元に、自己流の瞑想によって心身に悪影響が生じた人の相談を受けています。

 

これらは氷山の一角でしょう。瞑想のブームに比例して自己流で瞑想に取り組み心身の悪化が生じた人は増えているはずです。それだけ大手メディアや書籍の影響は大きいのです。

 

ここで勘違いして欲しくないのが、書籍やネットで紹介されている取り組み方や理論が全て間違いと言いたいわけではありません。

 

その情報を自分なりの解釈で取り組むからリスクが生じるのです。書籍に書いてある通りに取り組むことが出来れば、リスクはほとんどないでしょう。

 

ネットは素人やよくわからない人が発信している場合が多いのですが、書籍に関しては出版社がきちんと著者を選び内容もチェックが入っているはずなので、大きな間違いは少ないはずです。

 

残念なことに瞑想によって生じた心身の不調を治す治療はありません。精神科や心療内科に相談しても症状を抑えるための薬を処方されるだけで、根本的な解決にはなりません。

 

そういった状態に陥った人でも正しいプロセスでマインドフルネスの実践や瞑想に取り組めば、間違った瞑想を行う前の状態に戻ることは可能でしょう。しかしそれにはかなりの時間と精神力、周囲の人の協力が必要となります。

 

何事も最初が肝心で、限られた情報を自分勝手に解釈せずにきちんと経験豊富な指導者の元で実践するのがベターな選択です。マインドフルネスの実践や瞑想は心という見えないものを扱うので慎重に取り組まなければいけません。生半可な知識や情報で取り組むと、誰もが持っている「心の闇」に取りつかれ人生が崩壊することがあります。

 

ここまで脅すような書き方をしたかもしれませんが、正しいプロセスで段階を経て注意深く取り組めばリスクはありません。

 

仮に自分勝手な解釈を持って自己流で取り組んだとしても、多くの人は「何の効果もなかった」で終わりです。(それはそれで「瞑想は効果がない」という認識になるから長い目で見るとかなりの悪影響)

 

注意が必要なのは、うつ病を始めとする精神疾患や慢性的な痛みや身体症状を抱えている人、ネガティブな思考や感情が浮かびやすい人です。こういった人は間違ったマインドフルネスの実践や瞑想に取り組むことで、症状が悪化したりより強くネガティブな思考や感情が浮かびやすくなるというリスクがあります。

 

もちろん正しく取り組めば何の問題もありませんが、心のことをしっかりとわかっている指導者の元で取り組むのが良いでしょう。

 

マインドフルネスの実践や瞑想は簡単そうに見えるそうです。「呼吸に意識を持っていく」「身体を感じる」「集中する」と聞くと指導を受けなくても簡単に出来そうです。なぜなら誰もが知っている言葉でその意味を誰もが知っている(知っているつもり?)からです。

 

瞑想でも座禅でもきちんと実践している人ならわかると思いますが、「呼吸に意識を持っていく」「身体を感じる」ということがどれだけ難しいことか・・・一瞬であれば初心者でも可能ですが、それを数分継続するのは辛抱強く訓練した人しか無理です。

 

「知っている」と「出来る」は違います。言葉を知っている、その意味を知っていれば出来ると勘違いするのが傲慢な私たちのクセなのです。その心のクセが人生の苦しみを生み出しています。マインドフルネスの実践や瞑想はそれに気づき、手放していくための方法でもあるのです。

 

何度も言いますが、ネットや書籍から得られる知識や情報を元に自分勝手な解釈をし、自己流でマインドフルネスの実践や瞑想に取り組むことのは辞めた方が良いでしょう。

 

かなりIQが高い人やセンスのある人(感性や感覚が優れている)は、それでも良い方向に向かうのですが多くの人はそうではありません。

 

心のことを理解した経験豊富な指導者の元で取り組むことをおススメします。そういった指導者を見つけるために徹底的に情報収集をしてください。

 

1つの参考にしてください→マインドフルネス指導者の選び方