「歩く瞑想」のやり方

歩く瞑想はその名前の通り、歩きながら行うマインドフルネス瞑想です。マインドフルネス瞑想には大きく分けて「動かない瞑想」と「動く瞑想」の二つがあります。

 

代表的な「動かない瞑想」は胡坐を組んで行う瞑想でしょう。多くの人が瞑想と聞いてイメージするのがこちらです。

 

対して「動く瞑想は」はピンとこないかもしれません。

 

「動かない瞑想」と「動く瞑想」は、身体は動かさずに意識だけを動かすか、身体の動きに合わせて意識を動かすかの違いです。

 

効果にも様々な違いがあります。具体的な効果の違いについては、実際に取り組んで実感して欲しいと思います。

 

歩く瞑想は「動く瞑想」の中でもポピュラーで多くの人が取り組んでいます。歩く瞑想の最大のメリットは、わざわざ瞑想の時間を取らなくても日常の中でいくらでも行うことでしょうか。

 

実は日常生活の動作は全て、「動く瞑想」に応用が可能です。

 

例えば、私は今この文章をパソコンのキーボードで打っています。この時に、指の動きに注意深く意識を向けたり、感覚に集中したりと、瞑想状態に入ることが出来ます。

 

私は常々、マインドフルネスは日常生活の中で実践するべきと話していますが、その気になれば瞑想の時間以外でいくらでもマインドフルに過ごせます。

 

そしてマインドフルネスの実践ではそれがとても大事なのです。

 

瞑想の時間だけ心が落ち着いても、日常生活の中で心が乱れていたり、イライラすることが多かったりではあまり意味はないと思います。

 

歩く瞑想は、日常生活の中をマインドフルで過ごすための入りとしては、取り組みやすいでしょう。

 

いきなり全ての動作でマインドフルになるのは難しいので、まずは歩くという何気ない動作で訓練していくのです。

歩く瞑想はメリットがたくさん

歩く瞑想に取り組むことで得られるメリットはたくさんあります。メンタルに良いのはもちろん、身体の状態を整える効果もあります。

 

代表的なものは歩く時の姿勢や、筋肉の使い方が良くなっていくことでしょう。姿勢や筋肉の使い方は、私たちの身体を考える上で非常に重要な要素です。

 

姿勢や筋肉の使い方がまずいと、よく起こるのが腰痛を始めとする身体の痛みや不調です。

 

身体の痛みはガンなどの病気でなければ、慢性的な筋肉の緊張が原因です。筋肉の緊張が慢性的に起きる理由は、普段の姿勢や筋肉の使い方です。

 

精神的なストレスでも慢性的な緊張は起きますが、姿勢や筋肉の使い方はそれ以上に影響があります。

 

歩く動作がまずいと筋肉は必ず緊張します。つまり歩く時の姿勢や筋肉の使い方が悪ければ歩くたびに筋肉は緊張するわけです。

 

その積み重ねが筋肉の慢性的な緊張を起こし、その結果、痛みなどが生じるわけです。

 

歩く瞑想に正しく取り組むことで、それらも改善できるということです。歩く瞑想を続けていると、いかに無駄な力を入れて、下手な身体の使い方をしていたかを実感することが出来ます。

 

その「気づき」が良い変化の第一歩となるのです。ぜひ歩く瞑想に取り組んで欲しいと思います。アスリートの人にも超おススメです。(実は実践しているトップアスリートも多い)

歩く瞑想のやり方

それでは具体的な歩く瞑想のやり方の紹介をしていきます。

 

①両足を腰幅くらいに広げて立ちましょう。その状態で足裏と地面との接地面に意識を向けます。そしてその時に感じる感覚を観察しましょう。足裏のどこが強く触れているか?左右ははどうか?などです。

 

②足裏の観察が終わったら右足からゆっくり歩き出します。出来るだけゆっくり足を踏み出し、その時の足裏の感覚が変化する様子を観察します。左足も同じように行います。

 

③ゆっくり丁寧に歩きます。その時に自分の中で生じることに気づいてください。頭の中に浮かんでくる言葉や思考、思いや感情などです。それらに囚われずに、気づきながら足裏に意識を戻しましょう。足裏から意識が反れる度に、反れたことに気づき、すぐに足裏に意識を戻すの繰り返しです。

 

④余裕があれば、足裏だけでなく、歩くときにどこの筋肉を使っているか?姿勢はどうなっているか?を観察しましょう。

 

歩く瞑想を行う上での注意があります。これは全てのマインドフルネス瞑想に共通することです。

 

足裏や歩くことを「イメージ」したり「考える」ことではありません。実際にその部位を感じ、意識することです。

 

身体が痛い時や痒い時は、イメージではなく実際にその部位に意識が向いているでしょう?それと同じことです。実はこれが簡単そうで難しい。

 

マインドフルネス瞑想の初心者の方が最初にぶつかる壁です。

 

ここをクリア出来ないと永遠にマインドフルネス瞑想の実践が出来ません。簡単にクリアできる人もいるのですが、私の指導経験上、半分以上の人は繰り返し訓練しないと出来ません。これはなかなか文面だけで伝えるのは難しい部分ですね。

 

*ここで紹介しているマインドフルネス瞑想は、この通りにきちんと実践するように心がけてください。自分に都合良く解釈して取り組むと場合によっては心身の不調を招くリスクがあります。一人で行うのが難しい場合はセミナーやパーソナルトレーニング(8週間プログラム)に参加することをおススメします。