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2024年3月11日 更新

 

マインドフルネスの瞑想で大切なこと

 

マインドフルネスのレッスンを受けると必ず「瞑想中は呼吸に注意を向けましょう」と言われます。

「呼吸に意識を向ける」「呼吸に集中する」と言われることもありますが、意味は同じと捉えてもらって大丈夫です。

ここでとても大切なことがあります。それは自分の呼吸に注意を向けるのは思い込みであってはいけないということ!!

なぜわざわざこんなことを言うのか?

瞑想中、呼吸に注意を向けることが出来ていないのに、注意を向けていると思い込んでいる人をかなりの割合で見かけるからです。

呼吸に注意を向けると言うのは、呼吸に注意を向けると「考える」ことでも「イメージする」ことでもありません。

「呼吸、呼吸」と唱えることも違います。あえて唱える瞑想(マントラ)はありますが、それはマインドフルネスではありません。

そうではなく実際に呼吸に注意を向けるのです!!

このように伝えると意味はすぐに理解してもらえます。しかしいざ実践してもらうとなかなか出来ません。

これがマインドフルネス瞑想の難しいところです。

私がネットや書籍、アプリなどを用いた独学での取り組みをお勧めしていない理由がここにあります。

独学では間違った取り組みをしてしまう可能性が格段に高くなります。なぜなら自分の都合の良い風に解釈して行うからです。

間違った取り組みとは呼吸(または身体)に注意を向けるという「思い込み」です。

自分が行っている瞑想が「思い込み」なのか「実際」なのかに気づかないといけません。そこに気づくこと自体がマインドフルネスの瞑想でもあります。

これは独学では困難です。

独学で取り組んでいる人をたくさん知っていますが、ほぼ全員が「思い込み」と「実際」を区別することが出来ていません。そんな視点も持ち合わせていません。

また独学だと取り組んでいることが「正しいのか?」「どこが間違っているのか?」などのフィードバックを受けることも出来ません。

独学での取り組みはせいぜい一時的なリラックスする感が得られるだけで、「今この瞬間」を体感したり、心と身体が変わるという部分にまでは到達しないのです。

もちろん一時的なリラックスだけを求めている人はそれでいいのです。

しかし瞑想には危険性があります。リラックスだけを求めたとしても独学での実践は、精神のバランスを崩してしまうこともあります。

瞑想で心の病が悪化した事例

 

呼吸に注意を向ける。浮かんでくる思考に気づく。否定せずにありのまま観察する。というのは言葉にすると簡単です。

しかしこれを自分の身体で実現させるのは、多くの人が考えているよりも簡単ではありません。

「マインドフルネスは簡単だから安くないお金を取って教えるのはおかしい」と言う人がいますが、それは大きな間違いです。

多くのマインドフルネス関連のセミナーや講座、お寺の座禅教室などで瞑想をしている人を見てきましたが、きちんと瞑想が出来ている人は極少数です。

瞑想歴10年の人でも出来ていない人がたくさんいます。

マインドフルネスの指導者や禅僧でも出来ていない人が珍しくありません。

以前、ある専門僧堂の雲水にボディスキャンを指導する機会がありました。その時に「初めて身体に注意を向けることがわかった」と言われ、腰を抜かしたことがあります。

「マインドフルネスは簡単」と言う人達は何を持って簡単と捉えているのか?不思議に思います。

マインドフルネスをリラクゼーションとして捉えるのであれば、それほど難しくないかもしれませんが、何度もお伝えしているようにマインドフルネスや瞑想はリラクゼーションではありません。

一般的なリラクゼーションとは方法も中身も理屈も全て違います。

そもそもリラクゼーションが目的なのであれば、瞑想をする必要はありません。他に簡単で効率の良いリラックス法がいくらでもあります。そちらを選択してください。

マインドフルネスとリラクゼーションの違いを知ってる?