マインドフルネス(Mindfulness)とはmind(こころ)という名詞にful(行き渡る)とness(状態)が合わさった言葉です。
仏教で悟りを開くために行われる瞑想法を英訳するとMindfulnessになると言われています。
マインドフルネスの定義には解釈があり、立場や団体によって微妙に異なります。
日本マインドフルネス学会の定義は次のようになっています。
マインドフルネスとは「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、 評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」
なお、「観る」とは、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観る、という意味となります。
マインドフルネスは「ストレス解消」「リラックス」「現実逃避」「思考を消す」「生産性向上」などが目的ではありません。
マインドフルネスに取り組むプロセスで、それらを実感することはありますが「おまけ」です。
マインドフルネスの本質は「今この瞬間」に「気づく」「囚われない」「自分の心と向き合う」「身体の声を聴く」「自分を観る」ことです!!
その結果、本当の意味で心と身体が整い健康になり、余裕が生まれ人生を豊かに幸福に過ごすことが出来るのです。
特に大事にするのは「今ここ」での心の動きです。私たちの心はいつのまにか過去や未来に彷徨います。
終わったことをいつまでもクヨクヨと嘆いたり、どうなるかわからない先のことを不安に思ったり・・・
私たちの心は「今ここ」から離れるほど苦しみが増える傾向にあるのです。
ベトナムの禅僧である故ティク・ナット・ハン師も次のように言います。
私たちはいつも、過去と未来にとらわれています。しかし、今この瞬間を生きることができる人こそが幸せである。