大阪マインドフルネス研究所では、マインドフルネスを単なるリラクゼーションとしてだけでなく、心の深い部分に関わるケアとしても扱っている。
そのため、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)など欧米の公的機関で採用されている「トラウマ・センシティブ(心的外傷への配慮)」の視点を取り入れ、すべての参加者様が安全に、無理なく実践できる環境づくりを徹底している。
1. 実践の強要はしない(自己決定権の尊重)
インストラクターのガイドはあくまで「招待(Invitation)」であり「命令」ではない。
目を閉じるのが怖い場合: 半眼(少し開けた状態)や、完全に目を開けたままでも構わない。
姿勢がつらい場合: 途中で横になったり、椅子に座り直したり、自由に動いても問題ない。
実践の中断: 強い不快感や動揺を感じたときは、いつでも実践を中断し、部屋を出たり休憩したりすることができる。
2. 「耐性の窓(Window of Tolerance)」を大切にする
心には安全に感情を処理できる許容量(窓)がある。マインドフルネスの実践中に、この窓を超えて圧倒されそうになった場合は、無理に留まる必要はない。
私たちは、「我慢して座り続けること」よりも「自分の限界に気づき、自分を守る選択をすること」こそが、重要なマインドフルネスの実践であると考えている。
3. 専門機関との連携とスクリーニング
マインドフルネスは万能薬ではなく、心の状態によっては逆効果になる時期もある。安全確保のため、以下の方には事前に主治医への相談をお願いしている。
現在、精神科・心療内科に通院中の方
過去に大きなトラウマ体験があり、フラッシュバック等の症状が強い方
急性のうつ状態や強い不安状態にある方 ※当研究所のプログラムは医療行為ではなく、治療の代替となるものではない。
4. 守秘義務と安心できる場づくり
グループワーク等で共有された個人の体験やプライバシーは厳守される。参加者同士がお互いの体験を評価・批判せず、ただ受け入れ合う「安全な器(Container)」としての場を提供している。
Q. 心療内科や精神科に通院中ですが、参加できますか?
A. まずは主治医にご相談ください。
マインドフルネスは心身の健康に役立ちますが、うつ病の急性期や、強い不安状態にある場合は、かえって症状が不安定になることがあります。欧米のガイドラインでも、こうした時期は治療を優先し、回復期に入ってからの参加が推奨されています。
ご自身の安全のため、必ず主治医に「マインドフルネス・プログラムに参加しても良いか」をご確認の上、お申し込みください。
Q. 実践中に強い不安を感じたり、過去の嫌な記憶を思い出したりしたら?
A. 無理に続ける必要はありません。自分を守る選択をしてください。
私たちは「耐性の窓(Window of Tolerance)」という考え方を大切にしています。もし心が許容範囲を超えて苦しいと感じたら、それは「今は向き合うタイミングではない」という体からのサインかもしれません。
その場合は、瞑想を中断して目を開ける、水を飲む、部屋を出て休憩するなど、ご自身が安心できる行動をとってください。インストラクターもサポートいたします。
Q. じっと座っているのが苦手です。動いてしまってもいいですか?
A. はい、もちろんです。「動いてはいけない」というルールはありません。
痛みや不快感を我慢して座り続けることは、マインドフルネスの目的ではありません。 足が痺れたり、衝動的に動きたくなったりした場合は、その身体の感覚に気づきながら、ゆっくりと姿勢を変えたり、立ち上がったりしていただいて構いません。横になって行う(寝ながらの瞑想)ことも可能です。
Q. 瞑想中に感情があふれて、泣いてしまっても大丈夫でしょうか?
A. そのままの感情を大切にしてください。ここは安全な場所です。
静かに自分と向き合う中で、抑えていた感情が涙となって出てくることは、とても自然で浄化的なプロセスです。 グループの場は、お互いの体験をジャッジ(評価・批判)せず、ただそこに居ることを許容し合う空間です。
泣いてしまっても、周りに気兼ねする必要はありません。ティッシュなども用意しておりますので、安心してお過ごしください。
Q. 目を閉じるのが怖いです。開けたままでもいいですか?
A. はい、半眼(薄く開いた状態)や、開けたままでも大丈夫です。
目を閉じると不安感が増す場合や、めまいを感じる場合などは、無理に閉じる必要はありません。床の1点などをぼんやりと見つめながら行うことで、同様の効果が得られます。ご自身が一番落ち着ける方法を選んでください。