【シニア世代へ】マインドフルネスで叶える、健やかで豊かな人生

 

人生100年時代と言われる現代、私たちは「いかに長く生きるか」だけでなく、「いかに豊かに、自分らしく生きるか」という問いに向き合っている。

 

大阪マインドフルネス研究所では、シニア世代の皆様にも、マインドフルネスの実践をおすすめしている。体力や環境が変化していく中で、マインドフルネスは心身の健康を支え、人生の晩年を黄金色に輝かせるための「杖」となる。

 

このページでは、高齢者とマインドフルネスの関係について、認知症予防や健康増進の観点からお話ししていく。

 

 

シニア世代にとっての「マインドフルネス」とは?

 

マインドフルネスは、宗教的な修行だけを指すものではない。『今、この瞬間』の体験に、評価や判断を加えずに、能動的に注意を向けること。

 

年齢を重ねると、過去を振り返って後悔したり、将来の健康や介護への不安に心が奪われたりと、「心ここにあらず」の状態になりがちだ。

 

マインドフルネスは、そうしたさまよう心を「今」に戻し、穏やかな心を取り戻すためのトレーニングである。

 

 

認知症予防への期待:脳の「萎縮」を食い止める

 

加齢とともに心配になるのが、物忘れや認知症だ。

 

これは脳の特定の部位が加齢により薄くなったり(萎縮)、機能が低下したりすることで起こる。しかし、マインドフルネスはこのプロセスに待ったをかける可能性がある。

 

 

ハーバード大学の研究:瞑想する脳は「若い」

 

ハーバード大学医学大学院のサラ・ラザー博士らの研究(2005年)では、長期間マインドフルネス瞑想を実践している50歳代のグループの脳をスキャンした。

 

その結果、記憶や意思決定を司る「大脳皮質」の厚みが、なんと25歳代の若者と同じレベルに保たれていたことが判明した。これは、瞑想が「脳のアンチエイジング」に役立つことを示唆する衝撃的なデータである。

 

 

軽度認知障害(MCI)への効果

 

また、アルツハイマー病の前段階とされる「軽度認知障害(MCI)」の成人を対象とした研究(Wake Forest Baptist Health)。

 

マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)に参加したグループにおいて、記憶の中枢である「海馬(かいば)」の結合性が強化され、脳の萎縮が抑制されたという報告がある。

 

 

細胞レベルでの老化防止:テロメアの保護

 

「ストレスで一気に老け込んだ」という言葉がありますが、これは科学的にも根拠がある。

 

 

ノーベル賞受賞学者による発見

 

細胞の染色体の端には「テロメア」と呼ばれるキャップのような部分がある。靴紐の先についているプラスチックのようなもので、これが長いほど細胞は若く、短くなると細胞は老化・死滅する。

 

ノーベル生理学・医学賞受賞者であるエリザベス・ブラックバーン博士らの研究によると、慢性的なストレスはテロメアを短くし、老化を早めることがわかっている。

 

しかし、マインドフルネス瞑想を実践することで、テロメアを修復する酵素(テロメラーゼ)の活性が高まり、「細胞レベルで老化のスピードを緩やかにできる」能性が示された。

 

 

免疫力と慢性炎症の抑制

 

高齢になると、風邪が治りにくくなったり、関節炎などの慢性的な炎症に悩まされたりすることが増える。

 

カーネギーメロン大学の研究(David Creswell博士ら)では、マインドフルネスの実践が、体内の炎症レベルを示すマーカー(インターロイキン-6など)を低下させることが示されている。

 

心を整えることが、ストレスホルモン(コルチゾール)の過剰分泌を抑え、結果として免疫システムのバランスを整え、病気に強い体を作る助けとなるのだ。

 

 

エビデンス

人生の晩年を「豊か」にするために

 

マインドフルネスがもたらす最大の贈り物は、「何気ない日常の輝きに気づくこと」かもしれない。

  • 道端に咲く花の色

  • お茶を飲む時の温かさと香り

  • 頬を撫でる風の感覚

若い頃は忙しくて見過ごしていた小さな幸せを、五感を使って深く味わう。

 

この感性こそが、人生の晩年を豊かで満ち足りたものにしてくれる。「失ったもの」ではなく、「今あるもの」に感謝する心が自然と育まれていくのだ。

 

 

今日からできる!「椅子に座って行う呼吸を用いた瞑想」

 

足腰に不安がある方でも、椅子に座ったまま安全に取り組める。

  • 姿勢を整える: 椅子に浅めに腰掛け、背筋をスッと伸ばす(背もたれには寄りかかりません)。両手は太ももの上に置く。

  • 目を閉じる: 軽く目を閉じるか、半眼(薄目を開けて1メートルほど先をぼんやり見る)にする。

  • 呼吸を感じる: 自然な呼吸を繰り返す。鼻を通る空気の冷たさや、お腹が膨らんだり凹んだりする動きに注意を向ける。

  • 戻る: 雑念(今日の夕飯のこと、昔のことなど)が浮かんでも、自分を責める必要はない。「あ、考え事をしていたな」と気づき、また呼吸へ意識を戻す。

まずは1日3分から始めてみよう。

 

 

さいごに

 

「もう歳だから新しいことは覚えられない」 そう思う必要はない。脳の可塑性(変化する力)は、いくつになっても残されている。

 

大阪マインドフルネス研究所のセミナーやレッスンは、シニアの方も安心して参加できるプログラムになっている。

 

認知症予防のため、そして何より、これからの人生を穏やかな笑顔で過ごすために、マインドフルネスを始めてみよう。

 

 

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