マインドフルネスの種類

 

マインドフルネスに関連する用語は似たものが多く、どれが自分に合っているのか?どう違うのか?に迷う人も多いだろう。

 

簡単に言えば、「マインドフルネス瞑想」という大きな土台の上に、特定の目的(ストレス緩和、再発予防、行動変容など)に合わせて作られたプログラムや心理療法が「MBSR」「MBCT」「ACT」であるということ。

 

こう考えた方が理解しやすい。ここからは特徴と違いを、整理して解説していく。

 

1. マインドフルネス瞑想 (Mindfulness Meditation)

すべての基礎となる「心のトレーニング」だ。マインドフルネスとは、「今、この瞬間に、価値判断をせずに、意図的に注意を向けること」である。

  • 立ち位置: 特定のプログラム名ではなく、概念や手法そのもの。
  • 特徴: 呼吸や身体の感覚に意識を戻す練習を繰り返すことで、脳の筋肉を鍛えるようなイメージ。

  • 目的: 集中力の向上、感情の安定、ストレス軽減など。

 

2. MBSR (マインドフルネス・ストレス低減法)

マインドフルネスを世界に広めた「元祖・8週間プログラム」。1979年にジョン・カバット・ジン博士が、慢性的な痛みやストレスを抱える患者のために開発した。

  • 特徴: 8週間のグループワーク。ボディースキャン、静坐瞑想、ヨガなどを組み合わせた本格的なカリキュラム。

  • 目的: 慢性的な痛み、ストレス、病気との付き合い方の改善。

  • ターゲット: ストレス社会に生きるすべての人、慢性疾患に悩む方。

 

3. MBCT (マインドフルネス認知療法)

うつ病の再発を防ぐための「マインドフルネス × 認知療法」。MBSRをベースに、認知療法(CBT)の要素を組み合わせて開発された。

  • 特徴: 「思考は事実ではない」という気づきを重視。ネガティブな思考のループに陥りそうなとき、それに巻き込まれずに「あ、またネガティブな考えが出てきたな」と距離を置く訓練をする。

  • 目的: うつ病の再発予防(これが最大のミッション)。

  • ターゲット: うつ病の寛解期にある方、再発を繰り返したくない方。

 

4. ACT (アクセプタンス&コミットメント・セラピー)

柔軟に生きるための「マインドフルネス × 行動」。

  • 特徴: 瞑想だけにこだわらない。嫌な感情を消そうとするのではなく、そのまま「受け入れ(アクセプタンス)」、自分の「価値観(自分が大切にしたいこと)」に沿った行動をとることを目指す。

  • 目的: 心理的柔軟性を高め、自分らしい人生を歩むこと。

  • ターゲット: 悩みで身動きが取れなくなっている方、自分らしい生き方を模索している方。

 

結局、どれがいいの?

  • 日常のストレスを減らして健康になりたい: まずはマインドフルネス瞑想やMBSR。

  • 過去にうつを経験し、再発が怖い: 科学的根拠が強いMBCT。

  • メンタルを整えるだけでなく、人生を前進させたい: 実践的なACT。

どれも共通しているのは、「思考や感情に囚われずに、あるがままに眺める」という姿勢。

 

MBSRやMBCTは「8週間毎日45分練習しよう」といったストイックな面がある。まずは1日5分の「マインドフルネス瞑想」から始めてみるのが、挫折しないコツかもしれない。

 

 

大阪マインドフルネス研究所ではどれを教えている?

この4つの方法は、考え方や手法が明確に分かれているのではない。立場や目的が違うだけだ。全て同じと言えば、同じである。

 

大阪マインドフルネス研究所は、治療機関ではない。よってうつ病を始めとする精神疾患を患っている方に対して積極的に指導することはしていない。

 

もちろん、精神疾患を患っている方へレッスンを提供することは可能だ。やろうと思えば、MBCTもACTも提供することが可能であるし、精神疾患の原因等の知識も一通りある。

 

実際に精神科医からの患者の紹介などもあって、レッスンすることもある。

 

しかし本来は精神疾患を患っているのケアは、精神科医や臨床心理士など、専門的なトレーニングを積んでいる人が行うべきだ。

 

よって精神疾患を患っている方は、まず精神科医や臨床心理士の元でのマインドフルネスを選択してほしい。

 

 

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